山中たつる小児科***小児科一般外来・アレルギー疾患外来・予防接種・乳児健診・育児相談   
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5.育児不安についての対応

5−1 乳児期前半の育児相談事例

(1) 4ヶ月健診

乳児の4ヶ月健診や10ヶ月健診時、母親がどのようなことに育児不安を感じているか質問してみると、
  ・ 夜は2時間毎の授乳なので寝不足で疲れ易く眠れない、
  ・ 食慾もなく、
  ・ 血圧も高くなり、
  ・ 赤ちゃんの世話が大変つらく感じられ、
  ・ 負担が大きく、
  ・ 疲れ、
  ・ イライラし易く、
  ・ 自分の時間がない、
  ・ 夫は忙しくて育児を手伝ってもらえない、
  ・ 実家の母も勤めがあってあまりあてに出来ない、
などの訴えが多く聞こえてきます。

育児不安の最大の要因は、育児体験がないための不安から、母親が体調や気分障害を起こすことによるもが多く、家族や家庭における育児支援の少なさ、子どもの疾病や障害に基づく不安などが原因としてあげられます。

(2) 母親の睡眠不足について

産院を退院して自宅での生活が始まる赤ちゃんは、1回に飲める哺乳量は少ないため直ぐお腹がすき目を覚ましてしまいます。

この時期の夜は、2〜3時間おきに授乳しなければならない母親の負担は一番きびしいと思います。

しかし時間と共に赤ちゃんも少しずつお乳を沢山飲むことができるようになるので、しばらくの間がんばれば、夜間の哺乳回数も少なくなり長い時間眠れるようになってきます。

(3) 疸と皮膚の発疹について

・生後1ヶ月の母乳保育の赤ちゃんでは、黄疸が認められる場合には母乳性黄疸の場合が多く時間とともに薄れていきます。赤ちゃんの便の色は黄色く、母子手帳についている便色のカラー写真で4〜5以上あれば問題はなく、母乳を止める必要性もありません。

・ただし便の色が白色の場合(母子手帳の便のカラー写真番号で3以下)は、精密検査を受ける必要があるため小児科を受診しましょう。

・生後1〜2ヶ月の赤ちゃんは皮脂の分泌が亢進するため額や耳介、頬部などに脂漏性湿疹などの皮膚症状を示すことがあります。

・また母乳を飲んだ後に、排便することが多いため肛門周囲のかぶれ(接触性皮膚炎)をおこすこともあります。ぬるま湯やシャワーで局所をきれいにし清潔に保ちましょう。それでも良くならない場合は受診しましょう。

(4) 向き癖や頭のいびつ

首にしこりがなく左右どちらにも頭を向けることが出来れば心配はいりません。
頭のいびつさは、通常2〜3歳頃までに目立たなくなります。

(5) 便秘について

生後1〜4ヶ月の赤ちゃんは、何日間も便が出ないことがよくあります。

小さな赤ちゃんは、おなかに十分力を加えることができないため(腹圧を十分かけることが出来ない)、どうしても自力排便が難しいのです。

お腹のマッサージや肛門を綿棒などで刺激してみましょう。それでも何日も出なければ、小児科を受診しましょう。

(6) めやに

赤ちゃんは鼻涙管がつまったり、まつげが内反しているため涙が多く分泌され、目やにがよく出ます。
目覚めの後や、泣いた後は清浄綿で拭き取りましょう。

(7) 哺乳と果汁の与え方について

生後3〜4ヶ月になると、離乳食を始めるための準備がはじまります。湯冷ましなどで2〜3倍に薄めた果汁を1/2スプーン程度から開始し、下痢の有無を確認しながら増量しましょう。

(8) 母乳保育について

飲みたい時に、飲みたい量で哺乳してかまいません(自律哺乳)。

長い時間お乳を離さなかったり、体重増加が悪かったりする場合は、母乳が不足している場合もありますので小児科を受診し、体重増加不良の原因になるような病気がないかどうか診てもらいましょう。異常がなければミルクを補充し、混合栄養で保育してみるましょう。

(9) 人工栄養の進め方

生後3〜4ヶ月の頃は、1回に180〜200mlの程度のミルクを1日5回あたえるのが目安になります。

5−2 乳児期後半の育児相談事例

(1) 10ヶ月健診

生後10か月健診にくる母親の不安や悩みを聞くと、4ヶ月健診時と同じように育児は疲れ、イライラし自分の時間が全くない、育児に自信が持てない、育て方が判らない、上の子どもがやきもちをやく、子供を持つ親同士の付き合いが苦手、というような訴えが寄せられます。

(2) はいはいの形の異常について

・この時期の赤ちゃんは、半分以上が「はいはい」をするようになります。最初はくるくる同じ場所をまわるような「はいはい」や、後ずさりするようなはいはいもありますが、やがて興味のある方向を目指して前へ真っ直ぐ進んでいくことが出来るようになり、何処へでもはって移動できるようになります。

・はいはいの仕方には色々な形があり、両足を伸ばしたままひじではう「ひじばい」、お腹を床につけたまま両手足を交互に動かしてはう「はらばい」、お腹なかを床から離してひざをついて行う「ひざばい」、「高ばい」、両手と足をついて移動する「熊歩き」などがあります。

・はいはいの発達は「ひじばい」、「はらばい」、「ひざばい」へと順序を追って発達するわけではありません。赤ちゃんは色々な形のはいはいの形の中の、どれか一つの型ではいはいするのが普通で、他の運動機能が正常にできていれば、はいはいの形は普通の型と異なっていても心配はいりません。

・またこの頃の赤ちゃんはつかまり立ちが出来るようになります。
つかまり立ちをすると高い位置から遠くが見えるようになり、視野が一気に広がるので赤ちゃんも喜んでよく立ちあがろうとし、伝い歩きをするようになります。

(3)  おもちゃを持たせても直ぐ床に落としてしまう

・この頃の赤ちゃんは、握った物を下へ落として喜んだり、つかまり立ちをして身体を揺すって笑ったり、意味不明の大きな声を出してみたり、色々な行動をします。

・しかしこれらの行動は全て赤ちゃんの発達に無意味なのではないので、満足がいくように自由にさせてかまいません。
赤ちゃんの運動機能は目覚ましく発達し「お座り」、「はいはい」「つかり立ち」が上手にできるようになり、またコップを持ち自分で飲むこともできるようになります。

(4) いたずらをすることが多くなってきた

・生後10ヶ月くらいになると、テイッシュ箱からテイッシュパーパーを引き出して散らかすようになったりします。元に戻してもまたすぐ引き出したりします。

・親にとってはいたずらをしていると感じますが、赤ちゃんにとっては色々なことに興味を持つ時期なのでテイッシュペーパーを引き出すのが楽しくてやめられないのだと考えるべきだと思います。お母さんは発想を変え、赤ちゃんが何枚ものテイッシュウを手でにぎり、引っ張り出す粗大運動と、細かで軟らかいものを指でつまみ出す微細運動の両方を一生懸命練習しているのだ、と考え優しく見守ることができればイライラからも解放されるのではないでしょうか。

・8〜9ヶ月になると大人のすることを上手に真似る「物まね動作」も得意になってきます。最初は大人の動作を見てまねますが、10ヶ月になると大人が動作をしなくても、「おつむてんてん」と言いますと両手を頭にかざして「おつむてんてん」の動作を行うようになります。
物まね動作の確認は9ヶ月時の精神発達を確認する上で重要な指標になります。

・赤ちゃんに家中をかき回されるかもしれませんが、この時期には家の家具などの配置も根本的に変え、赤ちゃんに危険の少ない環境に変え思う存分遊ばせる気配りが必要になります。
この時期の赤ちゃんはお母さんのやることを何でもまねしたりします。適度にやらせることは赤ちゃんの頭脳の発達に役立ちます。
逆にいつもダメダメと禁止すると、赤ちゃんは意欲と自主性のない消極的な性格の赤ちゃんになってしまう可能性があります。

(5) 10ヶ月の赤ちゃんの遊びと事故対策

・赤ちゃんの運動機能は目覚ましく発達し、また好奇心も益々強くなるため、思いかけない事故にあいやすくなります。
はいはいは自由自在で素早くなり、早い子どもは両腕を伸ばしたまま高ばいができるようになります。
好奇心も更に強くなるので、母親は目が離せなくなります。
人目は気にせず危険なテーブルやテーブルクロス、ポット、薬品、化粧品、台所用品等々は手の届かないところへかたづける必要性があります。

・赤ちゃんに危険のない環境で自由自在に動き回れるようにしておけば、母親は「ダメダメ」を連発する必要はなくなり、育児もいらいらしなくなります。

・この時期の赤ちゃんは何でも自分でしたいという気持ちが強いので、お母さんが与えた物だけでは満足せず、自分でほしい物や、興味のあることをしたいと思うようになっています。
ほしい物は取りに行ったり、興味のあるものを手に入れ、手に入れた物はなかなか手放そうとしなくなります。そのため一度握ったものを赤ちゃんの手からもぎ取ろうとすると激しく泣き出したりします。

(6) 離乳食について

・10ヶ月の赤ちゃんにも好き嫌いの心が芽生えます。離乳食でもお腹が空いていなければ、食べたくないし、嫌いな食べ物は嫌がるようになります。そのようなときは無理に食べさせたりしないようにしましょう。

・この頃の赤ちゃんは手に触れる物をなんでも口へ入れ、舌触りで硬さや味などを確認し憶えていきます。また離乳が順調に進めば離乳食は後期に入り、朝昼夜の1日3回食になり、両親と同じ食事間隔で、柔らかな食べ物であれば何でも食べられるようになります。
1日3回食が可能になるので、出来るだけ父親も一緒に家族そろって楽しく食事をとる機会を多く持つことが大切です。

食事の時、赤ちゃんが楽しく美味しく食事ができるような雰囲気作りも必要で、3歳くらいまでの食生活の作法や、楽しい雰囲気で料理の味の豊かさなどを赤ちゃんが身につけることは、赤ちゃんの人生を豊かにしていくため非常に重要です。赤ちゃんが、食卓を散らかしたり汚したり、食べ物をひっくり返したり失敗を繰り返しても決してしからず見守り、赤ちゃんが自分で食べようとする意欲を尊重し伸ばしていくことが大切です。

(7) 事故対策について

・熱い鍋、電気ポットなどを床や赤ちゃんの手の届くところには置かないようにしましょう。また赤ちゃんが思いがけずテーブルクロスを引っ張りおろし、その上におかれていた料理をひっくり返し火傷や怪我の原因になることもよくあります。
ほんの僅か目を離した瞬間に事故は起きるので、危険な物は全て赤ちゃんの手の届かないところへ保管するように注意しましょう。
火傷の他に、誤飲事故、転落事故、洗剤の誤飲、階段からの転落など、列挙すれば限りないほど赤ちゃんは危険物に取り囲まれています。

・生後10ヶ月になると、成長の早い赤ちゃんの場合は、つたい歩きから手を離して数歩一人歩きをするようになります。細かな指の運動も上手になり、絵本のページをめくったり、動く小さな虫を指でつまむことも出来るようになります。

・更に11ヶ月頃には運動機能の発達は目覚ましく、はいはいのスピードも速くなり、どんなところへも一直線に素早く移動できるようになり行動半径も格段に広くなります。物をかたずけたと思っていても、思いがけないところから引っ張り出してくることもあります。
危険な物の保管には、念には念を入れ厳重にする必要があります。指先も細かな動きが上手になり、コンセントの穴に指をつっこんでみたり、思わぬ物をつまみ上げ口に入れてしまうこともあります。

・11ヶ月の赤ちゃんは、はいはいで階段を上ることが上手になり、大好きで何度も何度もの登ろうとします。しかし一番上まで登っても、下まで降りることがまだ十分できないため怖さを知らない赤ちゃんがおりようとして上手く降りることが出来ず転げ落ちることがよくあります。
階段にはきちんと鍵をかけるか簡単に上れないような工夫をしておく必要性があります。

・生後12ヶ月頃になると、一人歩きが出来るようになり行動も活発になり、満1歳で半分の赤ちゃんは一人歩きが出来、残り3割が15ヶ月以内に歩くようになります。
一人歩きの最初はよちよちで危険ですので、親が必ず付き添い危険な方向へ行くときはきちんと手助けする必要性があります。

(8) 赤ちゃんの社会性

・生後10ヶ月では、母親が「いけない」というと手を引っ込めて親の顔を見たり、親が「ちょうだい」をするとものを渡すまねをしたり、「おててぱちぱち」や「おつむてんてん」などの言葉をかけるとその動作を行い、大人の言葉を少しずつ理解するようになります。

・早い赤ちゃんはご飯を見て「マンマ」と言ったり、「ダ、ダ、ダ」、「バ、バ、バ」「マン、マ、マ」というような意味のない音声を出すことがよくあります。この時期の赤ちゃんが言葉が理解するようになるということは大変な進歩であり、この時期の対応がその後のしつけに大きく影響します。

・男の子は言葉が遅いといわれますし、また聞いた言葉は理解していても内気な性格のため中々話さない子もいます。この時期は、お話しが出来なくてもきちんと理解していれば特別問題はありません。

・生後11ヶ月では、絵本に興味を持つようになり、母親がいなくなると後追いをします。また言葉の意味を理解できるようになるので、母親も育児が楽しくなってきます。
母親の話す言葉の意味が理解でき、母親の指示する行動が出来るようになり、反面親は子どもの鏡と言われるように、母親を鏡として育つので、母親が優しく細やかな気持ちを持って接していれば、赤ちゃんの話す言葉は優しいことばになり、反対にいらいらした状態で接していれば、赤ちゃんの話す言葉も乱暴な言葉になってしまいます。
優しい心を持った赤ちゃんに育てたければ、母親のいらいらを先ず解消する必要があります。

(9) トイレトレーニングについて

・赤ちゃんは最初膀胱に尿がたまると反射的に排尿します。早い赤ちゃんは、1歳近くになると膀胱に尿が一定量たまると尿意が判るようになるので、親に教えることが出来るようになります。

(10) 赤ちゃんの食事

・生後10ヶ月の赤ちゃんの食事は大人と同じ3回食、朝昼夜になります。平日は子どもと一緒に食事をとることができないお父さんも、休日は子どもと一緒に食事を取るように努力しましょう。

・この時期の赤ちゃんは、テーブルに並んだ食べ物に次から次へと手を出し、ひっくり返したり、かき混ぜたりします。お父さんには、赤ちゃんのこの行動を防ぐため一役買ってもらう必要があります。
父親にとっては面倒と感じられるかもしれないが、好奇心豊かで、積極的で物怖じせず積極的に行動する我が子の成長を実感し、喜ぶべきではないかと思います。

・生後11ヶ月になるとそろそろ離乳食の完了期に入ります。歯も上下4本、合計8本が生えそろいます。大人と殆ど同じ食べ物を食べることができますが、消化の悪いたべものや、香辛料の強いたべものは避けましょう。

・この頃から1日3食の他に、おやつをあげてかまいません。母乳だけでは赤ちゃんの栄養を満たすには不十分なので、牛乳を飲ませるようにしましょう。

・食事や牛乳を飲むときは、きちんと椅子に座ってテーブルの上のコップに入ったミルクをのむという習慣をつけていきましょう。

(11) 赤ちゃんの遊びとしつけ

・生後半年の赤ちゃんは遊んでいたものを下に落としてもそのままで、何処へ行ってしまったか探そうとしません。
しかし8ヶ月を過ぎる頃から自分の落とした物や遊んでいた物をタオルの下に隠したりすると、下をのぞき込んだり、タオルを取り除いて見えなくなった物を探そうとする探索行動が認められるようになります。

・ところが生後12ヶ月頃になると、母親を後追いし言うことをよくきくよい子だったのに、この頃から急に母親の言うことを聞かなくなり、ほしがる物をあげないと泣きわめいたり、怒ったり、大騒ぎする場合がみられるようになります。
自我が発達してくるので、お母さんはこの頃から、赤ちゃんによいことと悪いことのけじめを少しずつきちんと伝えていくようにしましょう。

・この時期になると赤ちゃんはよちよちあるきができるようになると共に、母親の話すことも理解できるようになります。お母さんと一緒に積極的に外へ出て、出来るだけ他の子供達と遊ぶ機会を多く持つよう心がける必要があります。

・子どもは他の子どもと接することで刺激され、食欲も出て、夜もぐっすりと眠るようになります。遊びも積み木を壊したり、ボールを放り投げたり、転がしたりでき、鏡を見て触ってみたり、お辞儀をしてみたり、茶碗を見てマンマという赤ちゃんもいます。
赤ちゃんがいたずら好きであっても、両親は「ダメダメ」という言葉の連発はやめ、優しい言葉をかけるよう心がけましょう。

5−3 幼児期前半の育児相談事例

この時期の育児相談の事例としては、
  ・ 負担は増えたけれども育児は楽しい、
  ・ 負担が増え疲れる、よくイライラする、
  ・ 子どもが可愛いと思えない、
  ・ 育児で自分の時間がなくなり苦痛である、
  ・ 育児をする中で悩んだりつらいと感じることはある、
  ・ 悩んでも何とか解決できる、
  ・ 育児に自信が持てずよく悩む(育て方が判らない、
  ・ 上の子どもへの対応、
  ・ 子供を持つ親同士の付き合い方、
  ・ 育児方針の違い他)、
  ・ 育児について相談してくれる人がいない、
  ・ 自分の不注意で子どもが怪我をして悔やまれる、
などの声が寄せられています。

(1) 生活リズムについて

昼間は外遊びをできるだけ多くし、早寝早起きの生活リズムを作るように努めましょう。

夕食は7時頃までに終わらせ9時頃までにはねかせるようにし、朝は7時にまでには起床させるような生活リズムをつくり、できるだけ守るようにしましょう。

子どもが夜眠るまで添い寝をし、絵本や物語を満足するまで読んであげることは大変良いことだと思います。

(2) 遊びについて

両親が側にいれば子どもは安心して遊ぶので、出来るだけ沢山の子供達がいる場で遊ばせるように心がけましょう。

(3) おもちゃについて

・身近な物は何でもおもちゃになります。なめたりしても安全なおもちゃを与え、余り沢山のおもちゃを一度に、また次々と買い与えないようにしましょう。

・この時期の子どもは大人と一緒でなければおもちゃをかたずけることは無理なので、一緒に教えながら後片付けの習慣もしつけましょう。

(4) ほめること・しかること

・なんでも立派に出来たときは褒めてあげると、認められたことに満足感を感じ、更に意欲をみなぎらせるようになります。

細かいことをがみがみしかるのではなく、大事なとき命に危険と思われるような瞬間には、ひと言で判るようなしかり方をしましょう。

(5) 排泄の練習について

・おむつが1時間以上濡れないようになったら、おむつを外してみましょう。たとえ失敗しても、しかったりしないこと。旨く排泄が出来たときは「良かったね、上手に出来たね」と褒めてあげると自信がつき、また上手にやってみようという気持ちが沸いてきます。おまるを使うことを嫌がる子がいるので、その場合は色々工夫しながら普通のトイレでも排泄できるように練習をさせましょう。

(6) 歯の清潔について

歯ブラシで歯を磨く練習は、遊び感覚で楽しく始めるとよいでしょう。

子ども自身に歯ブラシを持たせ、保護者が歯磨きを仕上げる習慣をつけていくのがよいでしょう。

1歳6ヶ月では、通常虫歯はまだ発生しませんが、手入れが不十分だと上顎前歯に虫歯が発生することがあります。

(7) 事故対策について

・些細なことを「危ない」といい、こどもの行動をむやみに制限しない方がよいでしょう。家庭以外でも火傷や転倒・転落、溺水、交通事故などの危険があるため事故に遭遇しないように保護者は周囲に十分注意を払う必要があります。

・階段やテラスなど転落の危険性のある場所には鍵をかけ、安全柵を設け近寄れないようにする必要があります。風呂場も子どもの溺死の最も多い場所なので、風呂に水を張ったままにせず、また風呂場で1人遊びさせないよう注意が必要です。

・湯沸かし器のお湯、食べ物などをひっくり返したり、暖房器具に接触して火傷をしたりしないような注意も必要です。壁のコンセントの穴に指を突っ込んだり、床やテーブルの上にあるタバコ、薬、小物などあらゆる物を口に持って行くので、危険と思われる物は赤ちゃんの周りに皆無の状態にしておく必要性があります。

5−4 幼児期後半の育児相談事例

3歳児健診時の母親の不安や悩みを聞くと、
  ・ みんなとあそべない、
  ・ おちつきがない、
  ・ 癇癪持ちである、
  ・ らんぼうである、
  ・ 喧嘩をよくする、
  ・ 友達に意地悪で、おもいやりがない、
  ・ 極端におとなしい、
  ・ 非常にわがままだ、
  ・ 反抗的だ、
  ・ ゆびしゃぶりがひどい、
  ・ おしゃぶりがとれない、
  ・ つめをかむ癖が直らない、
  ・ トイレットトレーニングとおねしょ、
  ・ ゲームやテレビから離れない、
などの悩みや不安が寄せられます。

(1) 集団生活への適応性を身につけるために大切な時期

・子どもは3歳頃になると母子分離がほぼ完了し、母親がいなくても外で遊ぶことが出来るようになるため、集団生活を始めるのに適した時期になります。幼児は集団生活の場で、様々な遊びを通じて物事への好奇心を高めたり、周囲への関心を深めつつ社会生活への適応行動を身につけていきます。

・集団生活に入って間もない場合、子どもはまだまだ自己中心的で友達に対する思いやりに欠けたり、反抗的で喧嘩をしたりすることがよくあります。

・しかし集団生活を続けていく内に友達と仲良く遊び、困ったときは助けあい、仲良くものを分け合うようになり、集団生活を通して社会性や協調性を自然に身につけるようになります。

・子どもが自律性や自主性を持って集団生活に適応していくためには、家庭における母親の養育姿勢が重要です。幼児期後半のお子さんの保護者から上記のような相談を受けた場合、医師はその家庭の養育方針や母子関係についてよく確認し原因を分析していく必要があります。

(2) 親子関係の確認

・保護者の養育姿勢に一貫性があり、子どものこころや感情の変化をよく理解し、必要な場合には我が子に適切な手助けを行い、規律ある生活リズムを身につける規則をつくり子どもに守らせる、子どもが遊びや学習、スポーツ、社会活動などで何かをやり遂げた場合には、その素晴らしさを一緒になって喜びほめ、更にその力を伸ばしてやりたいと心から支援する親子関係があれば何ら心配はいりません。このような家庭で養育される子どもは、自立心や好奇心が豊かで、積極的に新しいことに挑戦しようとします。

・また模倣的・創造的な遊びに夢中になり、遊びを通じて自主性や自律性、想像力を発展させます。このような子どもは自分自身の心が満たされているため揺るぎない自信があり、自分の心を豊かに感情表現することも出来、他者の心も理解しようという包容力にすぐれています。

・これに対し保護者自身の心が不安定で、子どもの自由活発な行動や希望を受け入れることが出来なく拒絶的だったり過度に干渉的し支配的に接する保護者や、体罰を加える一方逆に放任で甘やかすというような一貫性のない養育姿勢をとる保護者、子どもにしばしば体罰を加えきたない言葉で子どもをののしり、子どもの心を無神経に傷つける保護者の場合には、保護者への適切なアドバイスが必要ではないかと思われます。

・このような特性を持った保護者に養育された子どもは、自主性、自律性、積極性に欠け、臆病で猜疑心が強く依存的で親から離れられず集団生活に馴染みにくい子、集団生活に大切な食事や睡眠、排泄などの生活習慣がしばしば躾けられておらず、集団生活に疎外感や劣等感を感じ、満たされない心は癇癪を起こし、乱暴で攻撃的になり、友達と対立し仲良く遊ぶことが出来なくなり、益々疎外感を深めていくようになります。このような場合には周囲の理解と働きかけが必要になってきます。

(3) どのような育児支援が必要なのか

@対人関係や精神発達に関して

・この時期の子どもはお母さんが側にいれば、母親から離れていても友達と遊ぶことができます。ふつう友達に興味を示し遊びたがりますが、まだ自己中心的で、ともだちとおもちゃや本を取り合ったりすることもあります。

・また困ったことがあればお母さんに助けを求めようとします。おもちゃで見立て遊びや、ごっこ遊びをしたり、「前後、左右、上下、大小、色の区別」などができ、はさみを使い、まねて○を描くことも出来るようになり、積み木を積むこともできます。

・このようなことが出来る場合には、3歳としての精神発達や微細運動機能は正常と考えることができます。

・これに対し母親から離れられない・友達と遊べない場合は、心理相談を受けてみるのが良いかと思います。

・他の子どもがいても無関心で多動的な場合や人に甘えない場合、積み木が積めないような場合には、養育環境をよく確認し心理相談や精神発達相談を受けてみましょう。

A 自我の芽生えについて

・通常この時期の子どもは、手伝ったりすると怒り自分でやりたがったり、反抗心がでてきます。

・全てをイヤと言ったり自分が無視されると怒る場合、逆に自分で全くやろうとせず無気力だったり、母親の顔色ばかり気にするような場合には、養育環境に問題がなかったかよく考え育児相談や精神発達相談を受けてみましょう。

B 言葉の発達に関して

・言葉の発達には、精神発達、聴力、養育環境が関連します。通常3語文の会話が出来、名前や年齢を聞くと答えることが出来ます。2語文しか話せなくても、周りの大人の会話の内容を理解できれば問題はありません。精神運動発達が正常で表情があかるければ、単語を話す程度でも余り心配はいらないでしょう。

・ただし以下の様な場合は専門的な検査を受けてみましょう。
※2語文が話せず話す言葉の意味が不明である場合は聴覚検査を受けましょう。
※言葉がないか単語のみで聴覚異常がない場合、心理相談を受けてみましょう。
※言葉がなく音に反応しない場合、聴覚検査を受けましょう。
※言語の理解は悪くないが発音障害がある場合は聴覚検査を受けましょう。
※話しかけにオウム返しで答える場合、心理相談を受けましょう。
※周囲に関心が鈍く言葉が遅い場合、精神発達相談を受けましょう。

C 指しゃぶりについての育児相談

・指しゃぶりは成長発達過程で現れる生理的行為で、幼児期の指しゃぶりは不安・緊張解消の代償行為で、子どもの心に何らかの抑圧の存在を示唆する異常シグナルと言われています。赤ちゃんの健全な成長を阻害する心理的ストレスや生活環境がないのか確認してみましょう。

・指しゃぶりの頻度は1歳から3歳児では20%程度、4歳以降は減少していきます。長期間の指しゃぶりの弊害は、咬合不全や構音障害(サ行、タ行、ナ行、ラ行が舌足らずな発音)に繋がります。

・1歳までの乳児期の指しゃぶりは、成長発達過程の生理的な行為なので経過観察でよいでしょう。

・1歳から2歳までの幼児期前半では屋外で遊ぶようになると自然に指しゃぶりは少なくなりますが、退屈な時や眠たい時に認められるので見守っていてよいでしょう。しかしひどい指しゃぶりの場合は、習慣化防止のため医師や臨床心理士に相談しましょう。基本的には3歳頃までは指しゃぶりを強く禁止する必要性はないでしょう。

・3歳から6歳までの幼児期後半までに習慣化した頑固な指しゃぶりも、通園生活が始まったりすると自然に消失することが多いです。しかし頻繁な指しゃぶりが持続する場合は、医師や臨床心理士に相談してみましょう。

・就学後は殆ど認めなくなりますが、この時期になっても指しゃぶりをやめることが出来ない場合は、医師に相談しましょう。

・子どもの生活のリズムを整え、外遊びや運動、手や口を使う機会を増やすように心がけましょう。スキンシップを図るため、就寝前などに子どもが満足するまで絵本を何度も繰り返し読んであげることも大切です。

・十分な愛情が注がれた生活や育児環境があるのかどうか、一度考え直してみましょう。また屋外での遊びの時間が十分確保されているのか、友達との遊びがうまくできているのかどうかなど、子どもの生活リズムに問題がないかどうかも確認してみましょう。

D 「おしゃぶり」についての育児指導

・米国では、おしゃぶりが赤ちゃんの吸啜本能を満たし、精神安定効果(むずかる気持が落ちつき泣き止む)があり、母親の育児ストレスの軽減と指しゃぶり防止効果があり、更に就寝時におしゃぶりを使用すると覚醒閾値を下げるため乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク軽減にも有効と発表しおしゃぶり容認する意見が強いです(米国の小児保健発育研究所)、但しWHO/UNICEFは反対しています。

・日本では、おしゃぶりを使用すると、本来おしゃぶりを止めるべき生後2〜4ヶ月の時期に習慣化してしまい「おしゃぶり」を止めれなくなり、長期使用の弊害で噛み合わせの異常や育児面へのマイナス効果(言葉かけが減りあやさなくなり、母子間の愛着形成や発語にマイナス)が大きくなるという考え方であり、反対する意見が多いようです。

・「おしゃぶり」についての日本小児科学会と日本小児歯科学会の合同見解(平成17年1月)を発表しました。その内容は:
※異常咬合防止の観点から出来るだけ使用しないほうがよい
※発語・言葉を覚える1歳頃までに常用するのを中止し、遅くとも2歳半頃までにはおしゃぶり卒業
※子育てを手抜きするための手段としておしゃぶりを使用することは止めましょう
※4〜5歳になっても中止できない場合は、心理的問題がないか受診し相談しましょう。

E トイレットトレーニングについての育児相談

・排尿は膀胱に尿がたまると膀胱内面にある神経受容器が作動して、脊髄神経を経てその刺激情報を延髄に伝えます。

・延髄は反射的に排尿させる中枢で、神経機能が未熟な乳児期早期では、膀胱に尿がたまると延髄の中枢作用により反射的に排尿がおきます。

・しかし月齢が進み乳児期後半になると反射的な排尿に抑制機能が働くようになり、膀胱に貯まる尿量も増えるため膀胱に尿が貯まったという情報は自立歩行を開始する1歳前後で延髄から更に高位の大脳皮質にまで伝達されるようになり、初めてこどもは「おしっこをしたいという尿意」を言葉で表現できるようになります。

・尿意を自覚し意識的に我慢しトイレやオマルで排尿できるようになって、初めてトイレットトレーニングを始めることができるようになります。

・無意識でおむつに排尿していた状態から尿意を感じ、自分でオマルやトイレで排尿することができるようにトレーニングすることが、トイレット・トレーニングであります。

●ステップ1(準備段階:排尿感覚を知る)

一人歩きが出来るようになり言葉も幾つか話せるようになると大脳皮質の機能も発達しますので尿意を感じることができるようになります。排尿の間隔をよく観察して、排尿間隔が2時間以上あくようになれば膀胱へ尿をためることができるようになっています。オマルやトイレを使うことができるようになります。

●ステップ2(オマル・トイレへの誘導、最初は偶然排尿)

・排尿して2時間くらいたち膀胱に尿が貯まっている頃を見計らってトイレやオマルに連れて行き坐らせ、「シーシー」と排尿を促すとタイミングが旨くあっていれば排尿しますが、最初は偶然の場合が多く、うまくいく場合もあれば、うまくいかない場合もあります。

・トイレへ連れていくタイミングとして相応しいのは、起床後や昼寝の後、散歩の前やおやつの前、入浴前などにためしてみるのがよく、子どもが遊びやテレビなどに夢中になっている場合には、トレーニングに相応しくなります。

・排尿を促し偶然おしっこがでた時に「うまくシーがでたね。えらかったね」と褒めてあげ、子どもがトイレで排尿する放尿感と尿を出す時の視覚や聴覚的感覚を体験させることが大切です。

●ステップ3(昼間のおむつを外してみる)

・トイレやオマルに坐らせてみて2回に1回は排尿できるようになった時を目安に、昼間のおむつを外してみましょう。勿論尿意があってもうまく伝えられなく、失敗してお漏らしをしてしまう場合もありますので、お母さんが失敗を嫌う場合には、8割程度の成功率になってからでもかまいません。

●ステップ4(言葉でシーと表現出来ない場合)

・トイレへ連れていけば排尿できるが、自分からシーがしたいと表現出来ない場合もあります。その場合にはトイレへ連れていく時間を出来るだけぎりぎりまで待って、膀胱に出来るだけ沢山の尿をためさせ、尿意を感じさせてからトイレへ連れていきます。タイミングがずれ途中で漏らし失敗してもしからないことが大切です。

E夜尿についての育児相談

・夜尿は、夜間睡眠中に脳下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンの量が少 なくなるため、夜間に薄い尿が沢山作られ(通常の夜間尿量は170cc程度が340cc程度と2倍になる)、尿量が多くなることともに膀胱容量が小さすぎたりすることが原因です。

・また夜間の尿量が多くなくても夜尿になる場合もあり、その場合は膀胱機能が低下し膀胱に十分な量の尿を貯めることが出来ないためであります。つまり機能的膀胱容量が小さいためであります。また夜間睡眠中は大脳皮質の機能も低下しますから尿意を十分知覚することが難しくなります。

・幼児期の夜尿は生理的なものなので心配なく、薬物治療の適応にはなりません。しかし昼寝の際にもおねしょうする場合や学童期になっても毎晩おねしょうが認められる場合には、生活指導や薬物治療の対象になってきます。

・夜尿する時刻から3つの型があり、重症度を予測する上で参考になります。
すなわち、寝入りばなに夜尿する場合には、自立するまでまだまだ時間がかかり重症であること(寝入りばな型)、一方明け方の夜尿の場合には、夜尿が改善しつつあると考えられ(明け方型)、そして夜尿が認められない夜がある場合には自立まであと一歩ということになります(夜尿なしの間歇型)。

・夜間強制的に子どもを起こさない(夜尿起こしはしない)

抗利尿ホルモンは睡眠が安定すると十分分泌されるので、夜尿を防ぐためによる起こすと就眠リズムが分断され分泌低下を起こし、多量遺尿型の夜尿を固定化させます。

中途で強制的に覚醒させトイレで排尿させることは夜間睡眠中に十分尿を貯める力をそこなう習慣をつけることになり、機能的膀胱容量が不安定になります。一方夜間に目覚めてトイレで排尿した場合には、布団におねしょうをする問題が解決されたように錯覚しますが、夜間に作られる尿量が膀胱容量より多い状態が続くわけで、生理的に早尿の状態を続けていると理解すべきであります。

・夕方からの水分摂取を少なくする

日中を含めて水分のがぶ飲みは止めるようにしましょう。1回に飲む水分量はみそ汁、牛乳、水、果汁、果物などを含めて150cc程度にしましょう。水分摂取量は朝方に多めに夕方からの水分量を控え目にするリズムを習慣づけましょう。

・塩分摂取を控えましょう
塩分には利尿作用があり撮りすぎると尿量が増え、のどが渇いて水分を多く摂取するようになるため悪循環になります。味付けは薄味として、塩分の多い食べ物は、夜はできるだけ控えるようにしましょう。

・日中の排尿訓練

日中すぐトイレに行きたくなり、何度もトイレへ通う頻尿傾向のある場合は膀胱機能が未熟で機能的膀胱容量が小さい可能性があります。出来るだけ多くの尿を膀胱へ溜めることが出来るよう訓練するため、日中尿意があってもすぐトイレへ行って排尿させるのではなく、心持ち排尿を我慢させてからトイレへ行く練習をしてみましょう。

・夜尿を決してしかってはいけない
夜尿をしたことを決してしかってはいけません。あせらず、しからず適切な生活指導をして、根気よく経過をみていくと、通常は小学校へ入る頃までに夜尿はなくなってしまいます。

F テレビ・ビデオ・スマートフォン・ゲームの使い方

・テレビ、ビデオ、スマートフォンなどでゲームすることは現代の子ども達の日常生活の一部になっており、子どもの生活に大きな影響を与えています。

・長所としては、テレビにより様々な知識を吸収し、想像力を豊かにし、家族や友達と共通の話題を共有しコミュニケションを深めることができます。

・短所としては、1日10時間以上も長時間の視聴により子どもの知的発達が阻害され、読書をしなくなる、学習時間が減る、運動不足を助長し、間食による肥満から生活習慣病を惹起すること、タバコやアルコールなどの好ましくないコマーシャル放送による喫煙や飲酒への好奇心の助長、子どもに推奨できないTV番組の視聴、特に暴力や殺人シーンの視聴により子どもを暴力的・攻撃的な問題行動に駆り立てたりする要因になるという危惧が、世界各国の小児科学会から指摘されています。

・どのようにメデイアを利用すべきか

テレビ、ビデオ、ゲームなどを含むメデイアが子どもの心の発達に対する影響を考慮し、小児科医や小児保健に従事する関係者から節度ある利用の重要性について社会にたいし啓発活動が行われています。
子どもの年齢や発達程度や好みなどを十分考え、どのような番組を子どもに見せるべきか保護者が注意深く選択し、必ず子どもと一緒に視聴し、内容を話し合い、必要なことを保護者の立場から子どもに話してあげ、子どもが番組を批評、批判する力を育てることが大切であります。テレビの視聴時間は1〜2時間以内とし、視聴したい番組を選択する必要があり、無制限に番組視聴をすることは好ましくないとしています。テレビを見る代わりに出来るだけ多く読書の時間をとり子ども部屋にはテレビはおかないことが重要です。2歳未満の子どもには、長時間テレビを見せないよう保護者へ啓発活動が行われています。
子どもの発達に良い番組もありますが、幼児期の心の発達を促すためにはテレビより友達と遊ぶ時間を多く取る方がより重要と考えられます。


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